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2017年12月23日

『UA値とQ値の違いをカンタンにシリーズ』その3 まだQ値も併記する理由

家が欲しいと思った時、たくさんの住宅会社やモデルハウスを見ていると目にすることがある、Q値とUA値。

簡単に言うと建物の、暖かさの性能を表す指標なのですが、

昔から使われてきたQ値が、

とある理由で、UA値に主役の座を奪われたことを、2回に渡って書きました。

↓↓↓前回と前々回のブログはこちら↓↓↓

 Q値はUA値に変わったんですか?…比較するとよくわかる!

 『UA値とQ値の違いをカンタンにシリーズ』その2 UA値を計算してみました

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

主役といえば、子供の頃大好きだった漫画、

「ガラスの仮面」を思い出します。

kato2017122401.jpg

芸能一家に生まれた美人のお嬢様・姫川亜弓と、貧乏で平凡な容姿の北島マヤが、その天才的な演技の才能で、主役を争う話でした。

そういえば、最終回ってどうなったのでしょう???

紅天女は復活したのでしょうか???

アッ、また脱線しました。

ゴメンナサイ・・・・

今回のブログはQ値とUA値の3回目。

まだQ値も見かける理由です。

前回のブログの最後に書いたのですが、

建築物省エネ法など、国で定めた法律や基準につかわれる指標は、数年前からUA値となりました。

UA値の方が、公平に建物の性能の違いをあらわすから。

なのに、今だに、Q値って見かけますよね。

他の住宅会社さんの広告にも、シーズンの広告にも、

「この建物は、Q値***・UA値***です。」のように。

kato2017112304.JPG

その理由は、

UA値は、換気による熱損失を足さないので、

換気の性能の違いを、数字で表すことができないから!

なのです。

また、前回までつかっている四角い建物を見てください。

kato2017122402.jpg

2階建ての建物で、換気の熱損失が100として、Q値が1.5でした。

kato2017122403.jpg

この換気の熱損失が、熱交換(排気の熱を回収して外気に戻すこと)によって、90%の熱交換効率で100→10になったとしたら…

(200+10)÷200=1.05

となります。

同じ建物で、Q値が1.5と1.05です。

結構違いますよね。

つまり、

全く同じ断熱仕様で同じ形の家があって、Q値が違っていたとしたら、それは換気の違いなのです。

断熱仕様の良さはもちろん、換気システムも良いものを使っているよと、お伝えしたいときに、簡単に数字で伝えるために、いまだにQ値を表記していると言うわけです。

さてさて、次回は換気について書きますね。

なんで、換気をしなければいけないの?

一種、3種ってなに? 2種もあるの?

など、など。

シーズンが標準仕様にしている換気システムって、なんだろう?と思った方、次回のブログまでに、シーズンの工法・性能のページを見ておくと、もっと知識が深まりますよ。

2017年もあとわずか。今年も読んでいただき、ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

年末年始の弊社のお休みの日程は、こちらをご覧ください。