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Q値はUA値に変わったんですか?…比較するとよくわかる!
暖かい家が欲しいなと思っている皆さん、こんにちは。
「暖かい家を建ててくれる会社を探そう!」と、モデルハウスやカタログを見始めると、【UA値】を見かけますよね。
「ゆーえーち」と読みます。
「うーあーち」ではないですよ。歌手のUAさんは、「うーあ」ですけどね。
うちの子供が小さいころ、NHKの子ども番組にUAさんが出ていて、よく見ていました。懐かしくなって検索してみたら、何と11年前でした。覚えてる方いるかな~~~
あっ、話が脱線しましたね。
UA値とは、家の断熱性能を表す数値です。
「でも、Q値っていうのもあるじゃない?Q値とUA値って違うものなの?」と思われた方、いると思います。
近いけれど、ちょっと違う。
そう、言いたい事は同じなんですが、言い方がちょっと違うって感じでしょうか。
今日のブログでは、わたくしのヘタな絵つきで、説明してみますので、お付き合いください。
実は、Q値はUA値に取って代わられたのです。 Q値は引退して、UA値が新人デビューです。
なぜ、Q値は引退させられたのか!?というと、家の断熱性能を公平に表していない場合があったから。どうしても、平家などの「おおきさ」に比べて「床面積」が大きい建物が不利になってしまうのです。
図のように、大きさが全く同じで、2階建ての建物と平屋の建物があったとします。平屋の天井高が、2階建ての完全な2倍ということです。
Q値の計算方法は、
「壁や床・天井・窓などから逃げる熱」
と
「換気によって逃げる熱」を足して、延べ床面積で割る
です。
具体的に言うと、この2つの建物の床面積が、2階建てが200㎡で平屋は100㎡です。
「壁や床・天井・窓などから逃げる熱」が200で「換気によって逃げる熱」が100だったとすると、
2階建てのQ値は、
(200+100)÷200=1.5
平屋建てのQ値は、
(200+100)÷100=3.0
と、なんと平屋が2階建の半分の性能しかないことになっちゃいます。
建物の形は、同じなのに! 実際に同じ形なのだから、同じ温度に暖房しようとしたら、同じエネルギー量をつかうはず。だけど、Q値だと同じ性能とあらわさなくなってしまうのです。
現実の建物では、平屋建ての天井高が、5メートルなんてことはめったにありませんから、これほど大きく違いませんが、平屋建てはQ値が不利になるのは、業界では常識だったのです。
これでは、いけない!と、Q値は引退させられました(´;ω;`)
では、新人UA値は、Q値と何が変わったのでしょう????
長くなってしまったので、次回のブログに続けようと思います。
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シーズンでは、全棟Q値UA値の計算をしています。
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